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救と赦
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どうしてぼくは生きているのだろう
どうしてぼくは生まれてきたのだろう

どうしてぼくは生きていたいのだろう
どうしてぼくはこんなことばかり考えているのだろう

どうして どうして どうして どうして・・・・・・

そんなことばかり問うぼくを見ながら
「なんでそんなことが気になるのかねぇ。」
という顔で君があくびをする

それこそがぼくの救いなのだと
ほんの少しも気づくことなく

                      【北海道・美瑛】






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「そんなことどうでもいいじゃん。」なんて言われたら、若い頃なら喧嘩にでもなりそうですが。
この年になると、「そうだよね~。」って、思うんですよねぇ。

吉野弘さんの漢字遊びの詩には、こんなものもあります。

   
感と惑
   「感」の中には惑に似た部分があります
   感じるということは幾分か
   惑いに似た心情かも知れません
   惑うほど豊かな感受性に
   恵まれたいものです   


いくつになっても惑ってばかりの私には、
なんだか救いになる言葉です。

そして、思ったこと。
「救い」と「赦し」、この二つの漢字も似ていませんか?

「なんでそんなこと考えるのかねぇ?」
というめんどくさそうなあくびから、

「生きていてもいいに決まってるじゃん。」
という無条件の赦しを感じる。

そんなふうに、ふとしたことで、人は救われていくのかもしれません。
by yu-yan63 | 2014-02-02 02:16 | 祈り
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