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空は青いのに
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                           空は青く
                           雪は白く
                         空気は澄み渡り

                     世界はこんなにも美しいのに 

                                               【北海道・富良野・1月】 



空は青いのに_a0054232_18335884.jpg


「空の青さをみつめていると」という言葉は、谷川俊太郎さんの初期の詩の中にあるものです。
彼の詩に、こういうものもあります。

「かなしみ」
あの青い空の波の音が聞えるあたりに
何かとんでもないおとし物を 
僕はしてきてしまったらしい

透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら 
僕は余計に悲しくなってしまった

違う詩なのだけれど、空を見ていると、この二つが連動して、よく頭に浮かんできます。

この冬、北海道の旅はおおむね晴天でした。
見上げればいつも、青い空が見え、雪はキラキラと光っていました。
いつもなら心浮き立つだけのその風景が、今回は時折無性に悲しくて、
ぽろぽろ泣けて困ることがありました。
世界があまりにも美しくて、なんだか悲しかったのです。
時折、なんですけどね。大抵の時は、ただはしゃいでいます。

空を見て泣けてくることって、ないですか?
私は、結構、あったりします。
大きな自然の中にいると、心に作った厚い壁が、少し崩れるときがあるようです。
by yu-yan63 | 2006-01-23 19:02 |
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